「春情蛸の足」 田辺聖子 ◆美味しくて、切ない。食べ物の記憶と愛しさと。
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週末のおでん祭りで、すっかりハジケたツルカメ家。

実は、わたしのおでんのルーツは、
コチラの本にあるのだな。→
田辺聖子さんの短編集。

食べものと、男女の機微を絡めて描かれたお話で、
タイトルにもなっている「春情蛸の足」は、
おでんにまつわるエピソード。


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特に、この短編集は、
「おいしい」と「恋心」とが絡みついてリンクして、
味わい深い隠し味は、切なさだったりするのだなぁ。

すきな人といっしょに、同じものを食べる幸福、とか
子どものころに可愛がられた記憶と共にある食べ物への憧憬、とか
別れた二人が再び出会って、なんとなく手を伸ばしたくなる寒い夜、とか

そーゆー機微が、
「おいしいもの」に、見事に絡めて語られる。

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田辺聖子さんの描くところの大阪が、
わたしはとても大好きで、何度も何度も読み返し、
繰り返し味わい尽くすのだ。

「コロ」だとか、「ハリハリ鍋」とか、食べたこともないくせに、その美味しさを「知っている」のは、お聖さんのマジックで、小説に出てくる「おいしいもの」の味や香りまで届く気が。

キリキリカリカリする夜も、
お聖さんは、ふんわりと包んでくれる気がするの。

まぁ、ええやん。
おいしいもの食べて、わらいましょ。って。

気持ちがほっとする物語。
大事に、そっと読み返す。

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by tsurukame_ko | 2012-10-30 00:37 | 日々の読書 | Comments(4)
Commented by anfoo at 2012-10-30 03:23
食べ物が題材になっていると、食いしん坊としては気になってしまいますね〜
これからの季節に読みたくなるような本ですね。
読みながらお腹空いちゃうんだろうなぁ(^^)
Commented by baklava1202 at 2012-10-30 21:06
いい具合に色の変わったページが
その本への愛着を物語っていてとってもジーンと来たわ。
(本ヲタクなものでワタシも・・・・

やっぱさぁ。
おいしいものをおいしいと味わいながら食べて、
目の前にいる笑顔を共有するのが一番だよ。うん。
Commented by tsurukame_ko at 2012-10-30 23:52
◆ダビダビさん
タベモノの描写が魅力的な本は、読んでいるとおなかすいちゃいますよね(≧m≦)
特に、夜中はキケンです。

◆みけしゃん
てへ。実は20年くらい前の本なのかも。
大好きな本は捨てられなくて、時折読み返しては、愛でてます。
うちの本棚は、かなりずっしりぎっしりぎゅうぎゅう詰まってます。
Commented by free_silvermoon at 2012-10-31 09:01
これ、初期の装丁(表紙)ですね^m^
今は違う表紙だし、確か別の出版社からも出ているし…
個人的にこの装丁が好きです(今はタコなんだもの…;;)
本当にお好きなんだなぁとシミジミ♪
そして。私もこの連作集、好きです☆
笑えるはずなのになんかホロリとくることが多いのは歳のせいでしょうか!?
出汁みたいにじんわり染みる感じが切なくて好きです。
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